内覧はできない

家を購入する場合、それが新築の建売であろうが中古物件であろうが、事前に内覧を行うのが普通です。新築だと、モデルハウスを見学することになりますし、実際に購入する物件、それと同じ仕様のモデルハウスを見た上で購入を決めるというのが普通ですよね。しかし、競売物件ではそうではありません。

競売物件では物件の内覧ができないのです。一般的な不動産取引ではないので、購入前に家の状態をチェックするということができません。ただ、その代わりに三点セットと呼ばれる資料があります。評価書や現況調査報告書、物件明細書などがそれに該当します。物件に関する権利をまとめているのが物件明細書で、物件の使用状況をまとめたのが現況調査報告書、評価書には物件の評価額などを記載しています。

基本的に、競売物件を選ぶ際にはこれらの三点セットから情報を得ることになります。評価書には不動産の図面などが添付されていることが多いので、これから得られる情報は少なくないでしょう。内装の写真などが一緒に添付されていることも多いですし、それらを合わせてじっくりチェックすることになります。実際に中に入ることができないので、物件内部を知るうえで非常に重要な資料となるでしょう。