諸費用に注意する
競売物件を購入するときの注意点としては、購入したあとの諸費用に注意するということが挙げられます。競売物件は基本的に割安で販売されていることが多いですが、それは購入者が購入後に諸費用を負担しなくてはいけないからです。販売する側には瑕疵担保責任がないので、瑕疵が見つかった場合も購入者の負担となるのです。
一般の取引だと、購入後の物件に瑕疵が発見された場合は売主が修繕費などを負担する必要があります。たとえ、不具合があることを認識していなかったとしても、引き渡したあとにそれが発見されれば、基本的に売主の責任となるのが一般的。しかし、競売物件だと購入後に瑕疵が発見されたとしても、購入者が修繕費などを負担しなくてはなりません。
せっかく安く購入した物件でも、大きな瑕疵が見つかった場合には負担する金額も当然大きくなってしまいます。結局、普通に中古物件を購入するのとほとんど変わらないくらいの金額になってしまった、ということにもなりかねないでしょう。こうしたことも考えた上で、入札を行う必要があります。また、引き渡しの際に物件の鍵がないというケースも多いので、このようなときには専門業者に鍵を開けてもらう必要があり、また費用がかかります。